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小説 俳句戦国史

旧振れ幅で比較的好評だったのでコピペ。
まだコンテンツが少ないんでね、祖国からの移民は積極受入。



俳句戦国時代なる読み物が作りたい。

タイトルは、そうだなぁ、
そのうち考えるよ。それと、ところどころ手直ししました。


 虚子は鎌倉に幕府を開いた。すでに対抗する勢力である河東碧悟桐(かわひがしへきごとう)率いる新傾向俳句勢力は壇ノ浦であらかた滅ぼしてある。碧悟桐の筆折自殺の後も、ゲリラ組織「自由律遊撃軍」には手をやいていたが、自由律自治区を与え、奴らを俳句国家外に閉め出す政策が功奏し、子規の後継者をめぐる争いは虚子の大勝利に終ろうとしていた。
 国民には新しく「自由律ハ俳句ニ非ズ」の御触れを出した。いまのところ暴動の気配はない。それどころか万里の長城の建設に嬉々として従事している。
 そうだ、俳句とはホトトギスのことであり、ホトトギスとは余のことなのだ。亡命は死を意味するということを国民には知らしめてある。長く「花鳥諷詠」「客観写生」以外の学問を禁じているので、少々痴呆じみてきてはきているが幕府をより磐石にするため、この二つはこれからも国是でありつづけるだろう。
俳句革新の風雲児、子規は句座による俳句国の発展を目指したが、幕府による支配こそ将軍虚子の目指すところであった。
  
 数年前までは鎌倉幕府の重臣、「五俳高」である、飯田蛇笏(いいだだこつ)、原石鼎(はらせきてい)、村上鬼城(むらかみきじょう)、前田普羅(まえだふら)、渡辺水巴(わたなべすいは)の俳句が国威発揚となり、ホトトギス国への移民が大幅に増えた。今に続くホトトギス国の繁栄に尽力したのが彼らであり、その功績大と言えよう。
半面、増えすぎた国民が英雄である彼等を真似、無秩序状態になるのを恐れた。五俳高の俳句兵器は圧倒的な破壊力をもっており、その力が民衆の支持を得て虚子に向かえば、いかな鎌倉幕府と言えど崩壊は必至であった。
 虚子は重臣に城を持つことを許し、藩政をとらせることにした。既に大きな影響力を持つ彼等である。政権の中心から離した方が安全であると虚子は考えた。逆に言えば彼等へのコントロールが弱まることになり、謀反の心配が無いとは言えないのだが、句会への参加を義務付けてあるので大丈夫だろう。これが世にいう参勤交代である。
 虚子は手綱捌きに絶対の自信を持っていた。五俳高が去った後の天領ホトトギスは退屈なほどの平穏を取り戻していた。
 「それでいい。」
この権力志向と平凡趣味の同居する不思議な男はそう呟くと、庭を眺めた。紅梅が見事であった。
 


おいおい、結構いけるかもしれん。俳句界面白いところです。
2007/01/17 02:13

続編?とりあえず水原秋桜子の「高浜虚子」を入手したら書きます。

それか、単発エピソードで
「俳句戦艦草城」「馬酔木独立戦争」「誓子13」「暗躍の火曜会」「三代将軍汀子」などなど
アイディアは沢山あるんだけど、筆力がねぇ、ない。





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2008年06月14日 旧振れ幅選集 トラックバック:0 コメント:0

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